金準備 gold reserve 2009 3 14
現在、世界各国は、景気対策のために、
急速に、膨大な量の紙幣を印刷しています。
いや、マネーが電子化された今、印刷すらしないでしょう。
つまり、マネーをいくらでも無尽蔵に増やせるのです。
今、百年に一度の経済危機と言われますが、
同時に、通貨の信用も、百年に一度の危機という状態でしょう。
また、中央銀行に対する信用も、百年に一度の危機という状態でしょう。
(一部の国では、中央銀行が投資銀行化してしまった)
「金本位制という制度下でなければ、
インフレーションという名の略奪から、我々の資産を守ることはできない。
我々の財産を守るには金(gold)が欠かせないのである。
このことをしっかり理解していれば、
政治家たちが金本位制に反感を抱いている理由が容易に理解できるだろう」
(1966年 アラン・グリーンスパン)
投資銀行化 2008 11
9
アメリカでは、ゴールドマンサックスまでも、銀行持ち株会社を選択し、
巨大な投資銀行が、アメリカから、すべて消えたはずでした。
その時点で、恐竜にも似た巨大投資銀行の歴史は終わったはずだったのです。
ところが、今回の金融危機で、みんながFRBに救済を求めた結果、
そのFRBが、結果的に投資銀行化していないでしょうか。
FRBの資産内容が、数年前に比べて、大きく変わったのが心配です。
投資銀行というよりも、結果的に巨大な機関投資家になってしまうのではないか、
そういう不安もあります。
さて、投資銀行といえば、最近、日本では、農林中金が話題になっています。
農林中金は投資銀行というよりも、巨大な機関投資家と言った方がいいでしょう。
なんとなく、農林中金は、スイスのUBSを連想させます。
UBSは、元々、巨大な銀行ではありませんでしたが、
1990年代に積極的なM&Aを繰り返して、世界最大級の投資銀行となりました。
2007年前半までは、誰もが知る、世界最高レベルの投資銀行として輝いていましたが、
サブプライム問題をきっかけとした金融危機によって、
巨額の損失を計上することになりました。